« 靖国神社 8月14日(1) | トップページ | 靖国神社 8月14日(3) »

2005年8月15日 (月)

靖国神社 8月14日(2)

Senbotu9196 Senbotu_9238

「戦没者」という日本語には、醜いものを覆い隠す魔力がある。「戦没者」の生前の元気な顔からは、死地に赴かせた責任者は思い浮かばない。「戦没者」が祭られたら、死が清いもの、正しいものになるのではない。「戦没者」の醜い死、むごたらしい死は、ここからは見えない。

「戦没者」の体がちぎれて、内臓が見える死体として並べたら、戦争の責任者、戦争というものへの訴えが沸く。平和への希求が生まれる。そして、「戦没者」一人ひとりの死者のうらみ、叫びが聞こえるだろう。

1銭五厘の赤紙で徴兵できた時代、貧困から軍隊に入った人、喜んで日本郷土のためにと14、15歳の少年が純粋な気持ちで命を捧げた。

Dog9256 Hose9253Oitakenn9265日本と日本の人々を守る兵士の追悼、顕彰の場である靖国神社は、それはできないだろう。死地に赴かせるには、国民を怖気づかせるわけにはいかない。そして、日本の戦争は正義の戦いであった、これを主張し続ける場が必要である。

Yasukuni9150Yasukuni9149

戦後の日本は、欧米戦勝国から、国民の思想さえ変更させられて、昔の日本のよさを知っている人からすると、大いに歯がゆいだろう。

しかし、あまり「日本、ヤマト魂」を強調されると、クビをかしげてしまう。戦前の思想統制の時代がいいとは思えない。英語を禁止して、ストライクを「一本」と言ったり、ボールを「駄目」と言い換える日本人のヤマト魂の悪い面もある。そうしている間に、アメリカは日本語を勉強して、暗号を全部解読して、情報戦で先を越していた。山下奉文の死がその一つだ。

日本は、優秀な戦闘機、零戦を持っていたから最初は勝ち戦を続けていた。アメリカは零戦を捕獲して再生して、実験研究した。その結果、降下速度に弱点があることを発見されて、アメリカの戦闘機は追尾されたら、急降下すれば零戦は追いついて来れない。それからは、アメリカ軍機は急に強くなったという話がある。

日本は日露戦争までの古い勝ちパターンの踏襲に固執していた、と司馬遼太郎は著書で何度も強調している。

 一つ書き忘れたが、靖国に祭られるのは、国家の公務を行っていたときの戦死者であり、空襲で死亡した人は含まれない。靖国神社は、国家の体制の中で守られていた人、今で言えば、公務員しか入っていない。普通の市民は靖国神社には入れてもらえない。入れてもらえたら、お金がもらえるとか、そういう恩典はないが。

« 靖国神社 8月14日(1) | トップページ | 靖国神社 8月14日(3) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/106956/5477445

この記事へのトラックバック一覧です: 靖国神社 8月14日(2):

« 靖国神社 8月14日(1) | トップページ | 靖国神社 8月14日(3) »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のコメント

最近のトラックバック

無料ブログはココログ